ワイン、チーズ、生ハムのペアリングは、個々の「風味」「熟成度」「酸味・塩味」を掛け合わせることで、最高の相乗効果を生み出します。ペアリングの基本は、「重さを合わせる(同調)」か、「強い要素をぶつける(補完)」の二択です。
ここでは、ワインのタイプ別に、その美味しさを最大化する最高の組み合わせをご紹介します。
軽やかなワイン(白・スパークリング)の鉄板ペアリング
高めの酸味とミネラル感を持つワインは、フレッシュな風味を求めるチーズや、強い塩気の生ハムで「口内リセット」を狙います。
鉄板の法則:酸と塩味のコントラスト
- ワインのタイプ: ソーヴィニヨン・ブラン、シャブリ、シャンパン(ブリュット)、プロセッコ
- 基本法則:口内リセット(鉄則2)と風味の同調(鉄則4)
🧀 おすすめチーズの組み合わせ
- シェーブルチーズ(山羊のチーズ)
- 理由: シェーブル特有の青い酸味とミネラル感が、ソーヴィニヨン・ブランのハーブ香や酸味と完璧に「同調」し、爽快感が生まれます。
- ブッラータ、モッツァレラ(フレッシュ系)
- 理由: 新鮮でミルキーなチーズの軽さを、スパークリングの細かな泡と酸が「リセット」。特にシャンパンのミネラル感がチーズの甘さを引き立てます。
おすすめ生ハムの組み合わせ
- プロシュート・ディ・パルマ(18ヶ月以上熟成)
- 理由: 熟成されたパルマの深い旨味と強い塩気を、キリッとした白ワインの酸やシャンパンの炭酸が洗い流し、風味をリセットします。
重厚なワイン(赤・樽熟成白)の鉄板ペアリング
強いタンニンや樽熟成由来のバニラ香を持つワインには、それらに負けない旨味と粘度を持つチーズ、脂の乗った生ハムを合わせます。
鉄板の法則:旨味と渋みの融合
- ワインのタイプ: カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、バローロ、樽熟成シャルドネ
- 基本法則:重さ同調(鉄則1)と旨味の補完
🧀 おすすめチーズの組み合わせ
- パルミジャーノ・レッジャーノ(ハードチーズ)
- 理由: 熟成によって結晶化したアミノ酸(旨味)が、赤ワインのタンニン(渋み)と強く結合し、タンニンの角が取れて、ワイン全体がまろやかに感じられます。
- ウォッシュチーズ(エポワスなど)
- 理由: 独特の発酵臭と濃厚なクリーミーさ(重さ)が、樽熟成した濃いめの赤や樽シャルドネのボディと「同調」し、ワインの複雑な風味と調和します。
おすすめ生ハムの組み合わせ
- ハモン・イベリコ・ベジョータ(イベリコ豚の生ハム)
- 理由: ベジョータ特有の芳醇な脂(オレイン酸)を、赤ワインのタンニン(渋み)が効果的に分解し、口内をリセットします。赤ワインと肉の脂は最高の補完関係です。
究極の補完ペアリング:甘口ワインと青カビ
両者の極端な風味をぶつけ合わせることで、最高の相乗効果が生まれます。
甘味と塩味のコントラスト
- 最高の組み合わせ: ソーテルヌ(貴腐ワイン) or ポートワイン + ロックフォール or ゴルゴンゾーラ
- 法則の原理: 青カビチーズの強い塩気が、ワインの極上の甘さを際立たせ、互いにその風味を強調し合います。塩味と甘味のコントラストが口の中で完璧な調和を生む、世界的に有名なペアリングです。
迷ったらコレ!万能の鉄板ペアリング
何を選んでいいか分からないときに、多くのワインと料理に合う「万能選手」です。
万能選手
- 万能チーズ: コンテ(熟成中程度のもの)
- 理由: 穏やかなナッツのような風味と、強いクセがないため、赤ワインのタンニンを和らげ、白ワインの酸味も邪魔しません。
- 万能ワイン: ロゼワイン
- 理由: 赤ワインの持つ果実味と白ワインの持つ酸味を両立しているため、生ハムの塩味からチーズのクリーミーさまで幅広く受け止めることができます。
