「とりあえずビール!」と言われるけれど、中には「苦くて飲みにくい…」と感じる方もいるかもしれません。実は、ビールにはたくさんの種類があり、苦味や香りが全然違います。
ビール初心者の方が「美味しい!」と感じる一本に出会えるよう、飲みやすいビールの選び方と具体的なおすすめ銘柄をご紹介します。
飲みやすいビールを見つけるための3つの視点
ビールの味わいを決める要素はたくさんありますが、特に初心者が注目すべきは以下の3点です。
ビールの種類(ビアスタイル)で選ぶ
ビールは大きく「ラガー」と「エール」に分類され、それぞれ味わいが異なります。
ラガー(下面発酵):スッキリ爽快系
- 特徴: 低温でじっくり発酵させるため、雑味が少なくクリアな味わい。苦味も控えめなものが多く、日本の大手メーカーのビール(アサヒスーパードライ、キリン一番搾りなど)の多くはこのタイプです。
- 選び方: 喉越しや爽快感を重視するならラガー系を選びましょう。
エール(上面発酵):香り豊か・フルーティー系
- 特徴: 高めの温度で短期間発酵させるため、香りが華やかでフルーティーな風味になりやすいです。苦味が少ないタイプも多く、ビール特有の苦味が苦手な方におすすめです。
- 選び方: 苦味よりも香りの良さやフルーティーさを求めるならエール系を選びましょう。
苦味(IBU)と色の濃さ(SRM)で選ぶ
- 苦味が苦手な場合: ビールの苦味は「IBU」という数値で示されますが、店頭では分かりにくい場合が多いです。代わりに、「ライト」や「ペール」と名前につく、色の薄いビールを選ぶと苦味は控えめな傾向があります。
- 飲みやすさを求める場合: 黒ビールやスタウトといった濃い色のビールは、香ばしさが強く、苦味も強めな傾向があるので、最初は避けましょう。
アルコール度数で選ぶ
- 特徴: アルコール度数が低いほど、味わいも軽く飲みやすくなります。日本の一般的なビールは5%前後ですが、3%〜4%台のビールやビアテイスト飲料(ノンアルコール・微アルコール)から試すのもおすすめです。
初心者におすすめの飲みやすいビールの種類
特に初心者の方におすすめしたい、苦味が少なく、香りや飲みやすさに優れたビアスタイルを3つご紹介します。
ヴァイツェン(Wheat Ale / エール系)
- 特徴: 主原料に小麦麦芽を使い、バナナやクローブ(スパイス)のような独特のフルーティーな香りが強いビールです。
- 飲みやすさ: 苦味はほとんどなく、口当たりが柔らかいのが特徴。ビール特有の苦味が苦手な方に最適です。
- 代表的な銘柄:
ピルスナー(Pilsner / ラガー系)
- 特徴: 世界で最も飲まれているビアスタイルで、日本の大手ビールメーカーのほとんどがこのタイプです。ホップの香りは控えめで、すっきりとした喉越しとキレが魅力です。
- 飲みやすさ: バランスが良く、食事との相性も抜群です。銘柄によって苦味の強さが異なりますが、一般的な日本のピルスナーは飲みやすいです。
- 代表的な銘柄:
フルーツビール / ベルリーナヴァイス(変わり種)
- 特徴: ビールに果汁やシロップを加えて作られ、ジュース感覚で飲めるタイプです。ベルリーナヴァイスは乳酸菌由来の酸味が特徴。
- 飲みやすさ: 甘味や酸味が強く、苦味はほぼゼロ。ビールというよりはカクテルに近い感覚で楽しめます。
- 代表的な銘柄:
- チェリービール(ベルギー産など)
- 国内クラフトブルワリーの季節限定フルーツエール
ビールを格上げするペアリングと飲む順番のルール
お気に入りの一本を見つけたら、次はビールをさらに美味しく、深く楽しむための「応用知識」を学びましょう。飲み方一つ、合わせる料理一つで、ビールの味わいは格段に向上します。
飲む順番の鉄則:軽いビールから重いビールへ
複数のビールを飲み比べるとき(ビアバーや飲み放題など)は、味が薄いものから濃いものへ進むのが鉄則です。濃い味や強い苦味を先に飲むと、その後に飲むデリケートな香りのビールが分からなくなってしまいます。
| 順番 | ビアスタイル | 理由 |
|---|---|---|
| 最初 | ピルスナー、ヴァイツェン、ライトラガー | 爽快感とキレが強く、口の中をリフレッシュする効果があります。 |
| 中盤 | ペールエール、IPA、アンバーエール | コクや苦味が上がり始め、ホップの華やかなアロマを楽しむのに最適です。 |
| 最後 | スタウト、ポーター、バーレーワイン | ローストモルト由来の濃厚なコク、アルコール度数の高さ、強い甘みを堪能します。 |
ビールを格上げするフードペアリング基礎
ビールと料理の相性(ペアリング)は、大きく分けて「同調させる」か「対比させる」かの2パターンです。これを意識するだけで、食事が何倍も楽しくなります。
【基本の考え方1】風味を「同調」させる
ビールと料理の味や香りの成分を似せることで、互いの良さを引き立てます。
- 例1: スタウト(コーヒーのようなロースト香) + チョコレートやローストビーフ(香ばしい風味を合わせる)
- 例2: ヴァイツェン(バナナのようなフルーティーな香り) + フルーツを使ったサラダや白ソーセージ(軽やかで優しい風味を合わせる)
【基本の考え方2】風味を「対比・切断」させる
ビールの持つ強い苦味や炭酸で、料理の脂っぽさや重さを洗い流し、口の中をリセットします。
- 例1: IPA(強い苦味と炭酸) + スパイシーなカレーやフライドポテト(脂やスパイスの刺激を苦味と炭酸で「切断」する)
- 例2: ピルスナー(強いキレ) + 揚げ物や焼き鳥のタレ(口の中の脂を洗い流し、次のひと口を美味しくする)
スタイル別:失敗しないペアリング実践リスト
| ビアスタイル | 合う料理(同調) | 合う料理(対比・切断) |
|---|---|---|
| ピルスナー | 枝豆、寿司、和食全般 | 唐揚げ、フライドポテト |
| ヴァイツェン | サラダ、白身魚、ハーブチキン | クリーム系のパスタ(口当たりが合う) |
| ペールエール | ハンバーガー、ピザ、ローストチキン | 軽めのエスニック料理 |
| IPA | BBQソース、タコス | 油の強い肉料理、麻婆豆腐(強い風味に負けない) |
| スタウト | チョコレート、ティラミス | ビーフシチュー、煮込み料理(濃厚なコクを合わせる) |
その他のペアリングについては以下記事でも紹介しています。
【市販品】初心者におすすめの具体的な銘柄
スーパーやコンビニで手に入りやすい銘柄の中から、特に飲みやすさに優れたものを紹介します。
苦味が苦手な方へ:フルーティー・軽快系
- サッポロ エビス 華みやび (ヴァイツェン系)
- 特徴: 苦味がほとんどなく、白い花を思わせる華やかな香りと、きめ細かな泡が特徴。
- おすすめの飲み方: グラスに注いで、香りを楽しんでください。
- アサヒ スーパードライ(生ジョッキ缶) (ピルスナー系)
- 特徴: 蓋を開けると自然に泡が立つジョッキのような体験ができます。いつものスーパードライよりもさらに爽快感が際立ち、クリアで雑味がないため飲みやすいです。
- おすすめの飲み方: 冷やしてそのまま。
- 銀河高原ビール 小麦のビール (ヴァイツェン系)
- 特徴: バナナのような甘い香りと、柔らかな口当たり。苦味が極めて少なく、フルーティーさを求める初心者にぴったりです。
- おすすめの飲み方: 少し高めの温度(10〜13℃)で飲むと香りが立ちやすい。
低アルコール・微アルコールから始めたい方へ
- サントリー ALL-FREE(オールフリー) (ノンアルコール)
- 特徴: ビールに近い爽快感と、後味のキレを追求したノンアルコール飲料。運転時や休肝日にも楽しめます。
- アサヒ ビアリー (微アルコール 0.5%)
- 特徴: アルコール度数が0.5%と低いため、酔いすぎず、ビールらしい麦の旨味やコクをしっかりと感じられます。
🚀 次のステップ:美味しいビールと最高のおつまみ
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- 🤔 お酒の保管方法Q&A(ビールの最適な保存場所と温度)を学ぶ

