お酒の三大分類:醸造酒・蒸留酒・混成酒の基本

お酒の基本

お酒の世界へようこそ!

「ビール」「ワイン」「日本酒」「ウィスキー」など、世の中には様々なお酒がありますが、これらはすべて製法によって大きく3つのグループに分けられます。この分類を知るだけで、なぜこのお酒はアルコール度数が高いのか? なぜこのお酒は風味が豊かなのか? が一気に理解できるようになります。

まずは、お酒を選ぶ上での基本となる「三大分類」からマスターしましょう。


醸造酒(じょうぞうしゅ)とは

醸造酒は、穀物や果物といった原料を発酵させて造るお酒です。

発酵によって原料の持つ旨味や香りがそのままお酒の中に残るため、原料由来の複雑で豊かな風味を楽しめるのが特徴です。その反面、アルコール度数は比較的低くなります。

  • 製法:原料を発酵させるのみ(蒸留工程がない)
  • アルコール度数:比較的低い(5%〜20%程度)
  • 味わい:原料の風味、旨味、香りが強く残る
  • 種類:ビール、ワイン、日本酒、シードルなど

代表的な醸造酒

  • ビール
    • 原料:麦芽、ホップ
    • 特徴的な風味:苦味と爽快感。麦の香ばしさ。
    • 初心者へのポイント:喉越しを楽しむ「ラガー」、香りとコクの「エール」から選ぶ。
  • ワイン
    • 原料:ブドウ
    • 特徴的な風味:渋味、酸味、果実味のバランス。
    • 初心者へのポイント:赤は渋み、白は酸味が強め。甘口から試すのがおすすめ。
  • 日本酒
    • 原料:米、米麹
    • 特徴的な風味:米の旨味、甘味、キレ。
    • 初心者へのポイント:純米酒吟醸酒など、米の旨味を活かしたものが飲みやすい。

醸造酒のココがポイント

醸造酒は、アルコール度数が低いため、食中酒として、また日常的なリラックスタイムに楽しむのに最適です。原料の味が生きているので、料理との「ペアリング」を考えるのも醍醐味の一つです。


蒸留酒(じょうりゅうしゅ)とは

蒸留酒は、一度発酵させて造った醸造酒を、さらに蒸留という工程にかけることで造られます

蒸留によって水分や不純物が取り除かれ、アルコール度数が非常に高く(一般的に40%前後)、無色透明でクリアな味わいになるのが特徴です。原料の風味は薄まりますが、熟成によって独特の香りが生まれます。

  • 製法:発酵後、さらに蒸留を行う
  • アルコール度数:高い(40%前後が多い)
  • 味わい:クリアでシャープ。熟成により複雑な風味。
  • 種類:ウィスキー、ブランデー、焼酎、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラなど

代表的な蒸留酒

  • ウィスキー
    • 主な原料:穀物(大麦など)
    • 特徴的な風味:樽熟成による甘く芳醇な香り。
    • 初心者へのポイント:ハイボール(炭酸割り)でアルコール度数を下げて飲むのがおすすめ。
  • 焼酎
    • 主な原料:米、麦、芋、黒糖など
    • 特徴的な風味:原料由来の素朴な香り(芋など)。
    • 初心者へのポイント:水割りやお湯割りで楽しむ。クセの少ない麦焼酎から試す。
  • ジン
    • 主な原料:穀物、ボタニカル(ジュニパーベリーなど)
    • 特徴的な風味:爽やかなハーブやスパイスの香り。
    • 初心者へのポイント:ジントニックなどカクテルのベースとして楽しむ。

蒸留酒のココがポイント

蒸留酒は度数が高いため、そのまま飲む(ストレート、ロック)よりも、水や炭酸で割って飲むのが一般的です。割り方によって味わいが大きく変わるため、アレンジの幅が広いのが魅力です。


3. 混成酒(こんせいしゅ)とは

混成酒は、醸造酒や蒸留酒をベースに、果実やハーブ、砂糖などを加えて造られるお酒です。

もともとのお酒の風味に、甘味や香りが付加されているため、非常に飲みやすく、初心者の方でも抵抗なく楽しめるものが多くあります。

  • 製法:醸造酒または蒸留酒に、果実や甘味料などを混ぜる
  • アルコール度数:幅広い(5%〜30%程度)
  • 味わい:甘く、フレーバー(風味)が強い。
  • 種類:梅酒、リキュール(カシス、ピーチ)、ベルモットなど

代表的な混成酒

  • 梅酒
    • ベースとなるお酒:焼酎、日本酒、ブランデーなど
    • 特徴的な風味:梅の甘酸っぱさと芳醇な香り。
    • 初心者へのポイント:ロックや水割り、ソーダ割りが定番。自家製にも挑戦しやすい。
  • リキュール
    • ベースとなるお酒:蒸留酒など
    • 特徴的な風味:フルーツやハーブ、スパイスの香り。
    • 初心者へのポイント:カクテルの材料として欠かせない。カシスオレンジなど定番カクテルが作りやすい。
  • ベルモット
    • ベースとなるお酒:ワイン
    • 特徴的な風味:ハーブ、スパイスの苦味と複雑さ。
    • 初心者へのポイント:ストレートやロック、またはカクテル(マティーニなど)に。

混成酒のココがポイント

混成酒は、そのまま食前酒やデザート酒として楽しむほか、アルコール度数が高いリキュール類はカクテルのベースとして使われます。初めてお酒を飲む方は、甘くて飲みやすい混成酒から入るのがおすすめです。


まとめ:あなたが求める一杯はどれ?

まずは、自分が最も興味を持った分類から、具体的な銘柄のページをチェックして、最初の一杯を見つけてみましょう!