「お城のプラモデルを作ってみたい」という初心者の方に向けて、童友社「日本の名城シリーズ」を中心におすすめキットと選び方のポイントを解説します。城プラモデルはガンプラとは異なる独特の魅力があり、完成後のインテリア映えも抜群です。難易度別のおすすめランキングと塗装のコツもあわせて紹介します。
城プラモデルの特徴|ガンプラとの違い
城プラモデルはガンプラと比べて接着剤が必須で、塗装も前提となっているキットが大半です。ガンプラのように「素組みで完成」という作り方ではなく、「組み立て→塗装→情景作り」という工程を楽しむジャンルです。石垣の質感を出す塗装や、芝生パウダーで地面を再現するジオラマ要素が含まれており、ガンプラにはない「作り込む楽しさ」があります。
また、城プラモデルのほとんどが実在の城をモデル化しているため、完成後に実物を見に行くという楽しみ方ができるのも大きな魅力です。旅行で訪れた城をプラモデルで再現すれば、思い出がより深く残ります。
童友社「日本の名城シリーズ」の選び方
城プラモデルの最大手メーカーは童友社で、「日本の名城」シリーズが定番です。このシリーズは4つのグレードに分かれており、初心者はまず小さめのスケールから始めるのがおすすめです。
| シリーズ名 | スケール目安 | 価格帯 | 特徴 | 初心者への向き不向き |
|---|---|---|---|---|
| JOYJOYコレクション | 1/500〜1/800 | 1,500〜2,500円 | 小型で場所を取らない。ベース・芝生パウダー付きでジオラマ入門に最適 | ★★★★★ 最もおすすめ |
| JOYJOYゴールド | 1/500〜1/800 | 2,000〜3,000円 | 金メッキパーツで豪華な仕上がり。サイズはJOYJOYと同等 | ★★★★☆ 2機目以降に |
| スタンダード | 1/350〜1/500 | 2,500〜4,000円 | 天守のみを再現。やや大きめで存在感がある | ★★★☆☆ 中級者向け |
| デラックス(DX) | 1/350〜1/500 | 4,000〜8,000円 | 城郭全体を再現。大型でパーツ数も多い本格派向け | ★★☆☆☆ 上級者向け |
初心者は**JOYJOYコレクション**からスタートするのが鉄則です。小さなスケールで完成までの時間が短く、価格も手頃で、芝生パウダーやベースが付属しているためジオラマ初挑戦にも適しています。
城プラモデル初心者おすすめランキングTOP10
第1位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 姫路城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/500 |
| 参考価格 | 約2,200円 |
| 制作時間目安 | 5〜8時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
世界遺産・姫路城を手のひらサイズで再現できるキットです。白漆喰の美しさが際立つ天守と、ベース・芝生パウダーが付属しており、城プラモデルの入門として最もおすすめできる一台です。姫路城は国内で最も有名な城のひとつで、モチーフへの親しみやすさが完成までのモチベーションを支えてくれます。
第2位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 大阪城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/500 |
| 参考価格 | 約2,200円 |
| 制作時間目安 | 5〜8時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
天守閣の迫力と金色の装飾が映える大阪城は、完成後のビジュアルインパクトが抜群です。豊臣秀吉ゆかりの城として歴史的知名度も高く、完成品を飾ったときの話題性も期待できます。姫路城と並んで城プラモデルの定番中の定番です。
第3位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 熊本城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/500 |
| 参考価格 | 約2,200円 |
| 制作時間目安 | 5〜8時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
黒い外壁の重厚感が特徴的な熊本城は、姫路城とは対照的なシルエットが魅力です。震災からの復興でも注目を集めた現代の名城で、プラモデルを通じて震災前の姿を手元に残せる意義深いキットです。黒を基調とした塗装は汚れが目立ちにくく、初心者にも扱いやすい配色です。
第4位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 名古屋城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/500 |
| 参考価格 | 約2,200円 |
| 制作時間目安 | 5〜8時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
金のしゃちほこで有名な名古屋城は、屋根の上の鯱をどう塗装するかが腕の見せどころです。愛知県民へのプレゼントとしても人気があり、名古屋に縁のある方には特におすすめのモチーフです。
第5位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 松本城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/350 |
| 参考価格 | 約2,750円 |
| 制作時間目安 | 6〜10時間 |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
現存12天守のひとつで、黒漆塗りの外壁と白い漆喰のコントラストが美しい松本城は、塗装の練習に適したキットです。やや大きめのスケール(1/350)でパーツが扱いやすく、JOYJOYシリーズの次のステップとして最適です。
第6位|童友社 1/500 JOYJOYコレクション 高知城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/500 |
| 参考価格 | 約2,200円 |
| 制作時間目安 | 5〜8時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
重要文化財に指定されている高知城は、現存天守のコンパクトなシルエットが魅力です。坂本龍馬ゆかりの地として四国ファンに人気があり、小規模な天守で作業量が少なめなため初心者の最初の1城としておすすめです。
第7位|童友社 1/800 JOYJOYゴールド 鶴ヶ城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/800 |
| 参考価格 | 約2,500円 |
| 制作時間目安 | 4〜6時間 |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
白虎隊で有名な会津若松の鶴ヶ城を、金メッキパーツで豪華に仕上げるキットです。1/800と非常にコンパクト(高さ10cm未満)なため、省スペースで飾りたい方や、JOYJOYコレクションの次のステップとしておすすめです。
第8位|童友社 1/350 スタンダード版 小田原城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/350 |
| 参考価格 | 約2,750円 |
| 制作時間目安 | 6〜10時間 |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
北条氏の本拠地として有名な小田原城は、スタンダード版で天守の細部までしっかり再現されています。JOYJOYコレクションより大きく扱いやすいパーツで、塗装やディテールアップにも挑戦しやすいキットです。
第9位|童友社 1/360 スタンダード版 安土城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/360 |
| 参考価格 | 約3,850円 |
| 制作時間目安 | 8〜12時間 |
| 難易度 | ★★★★☆ |
織田信長が建造した伝説の城・安土城は、すでに存在しない幻の城を資料に基づいて再現したロマン溢れるキットです。失われた城だからこそプラモデルでしか見られない姿を作る楽しみがあり、歴史好きには特に人気の高いモチーフです。
第10位|童友社 1/380 DX版 姫路城
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー | 童友社 |
| スケール | 1/380 |
| 参考価格 | 約7,700円 |
| 制作時間目安 | 15〜30時間 |
| 難易度 | ★★★★★ |
小天守や城壁を含む城郭全体を再現した本格派向けキットです。パーツ数が非常に多く、完成まで20時間以上かかることもありますが、その分完成後の達成感と存在感は格別です。城プラモデルのマスターピースとも言える一台で、初心者は他のキットで経験を積んでから挑戦するのがおすすめです。
城プラモデルに必要な道具と材料
| 道具・材料 | 必要度 | 備考 |
|---|---|---|
| ニッパー | 必須 | プラモデル専用品を用意 |
| 接着剤(タミヤセメント) | 必須 | 流し込みタイプと通常タイプの2本あると便利 |
| デザインナイフ | 必須 | ゲート跡処理と細かい接着剤はみ出し除去に使う |
| ヤスリ(240〜400番) | 推奨 | 屋根の合わせ目処理に必要 |
| 平ノミ | 推奨 | 屋根裏の押し出しピン跡を削るのに必須。城特有の道具 |
| 塗料・筆 | 必須 | 白・黒・グレー・茶色などベーシックカラーを揃える |
| 芝生パウダー | 付属 | JOYJOYシリーズには付属。追加購入も可 |
城プラモデル初心者向け塗装のコツ
石垣の塗装は筆ドライブラシで質感を出す
石垣は城プラモデル最大の見せ場です。ベースの灰色を塗った後、薄めていない塗料を筆に少量つけ、ティッシュで拭き取ってからパーツ表面を軽くなぞる「ドライブラシ」技法で石の質感を簡単に再現できます。初心者でも失敗しにくいテクニックです。
白壁は白で下塗り→薄いグレーでウォッシング
白漆喰の壁は真っ白に塗るより、白で下塗りした後に薄いグレーを全体に流して拭き取る「ウォッシング」で汚し表現を加えると、リアルな経年感が出ます。やりすぎると汚くなるので、最初は控えめから始めましょう。
屋根瓦は黒→灰色のドライブラシで立体感を
瓦は黒で塗装した後、灰色や銀色のドライブラシで瓦の一枚一枚に陰影をつけると立体感が格段に増します。城プラモデルならではの塗装テクニックで、完成度を大きく左右するポイントです。
まとめ
城プラモデル初心者には、童友社のJOYJOYコレクションから始めることを強くおすすめします。姫路城・大阪城・熊本城あたりが入門に最適で、どれも2,200円前後と手頃な価格です。小さなスケールで完成までの時間が短く、芝生パウダーやベースが付属しているため、ジオラマ初挑戦にも向いています。
1〜2城作り終えたら、次はスタンダード版やDX版へステップアップしてより本格的な城作りに挑戦してみましょう。塗装のコツは初心者向けプラモデル塗装ガイドを、道具の選び方は初心者向けプラモデル道具おすすめ完全ガイドもあわせてご覧ください。