空母プラモデル初心者おすすめガイド【1/700赤城・加賀から始める艦載機配置と飛行甲板塗装】

初心者向けプラモデルおすすめ人気ランキング

「空母のプラモデルを作ってみたいけど、何を買えばいいの?」「接着剤なしで作れるキットはある?」「艦載機の配置や飛行甲板の塗装って難しい?」——こういった疑問を持つ初心者の方に向けて、おすすめキットの選び方から艦載機の配置方法、飛行甲板の塗装テクニックまでを網羅的に解説します。結論から言えば、初心者にはフジミ艦NEXT 赤城または加賀が最もおすすめです。色分け済み・接着剤不要で、空母特有の広大な飛行甲板と艦載機の配置を手軽に楽しめます。

空母プラモデルの魅力と戦艦との違い

空母プラモデルならではの魅力

空母プラモデルの最大の特徴は、艦全体を覆う広大な飛行甲板の存在感です。戦艦のように砲塔が並ぶわけではありませんが、その代わりに零戦や艦爆などの艦載機を甲板上に並べる楽しみがあります。配置次第で「発艦準備中のシーン」「整備中のシーン」など、自分だけのジオラマ的な情景を作り込めるのが大きな魅力です。また、艦橋が右舷(または左舷)に寄った独特のシルエットや、木製飛行甲板の木目塗装など、空母ならではの見どころも多くあります。

戦艦との違い

項目戦艦空母
主な武装大口径主砲・副砲艦載機(飛行機)
艦橋の位置中央片側(右舷または左舷)
飛行甲板なし全長の大部分を占める
組み立て難易度★★★☆☆★★★☆☆
塗装の特徴船体色・艦橋色飛行甲板の木目表現

初心者におすすめの空母プラモデルTOP8

初心者が最初に選ぶキットとして重視したいのは、「組みやすさ」「完成後の達成感」「価格」の3点です。以下のランキングはこの3点を総合的に評価したものです。1〜2体目には接着剤不要のフジミ艦NEXTシリーズを、本格派への移行にはハセガワのウォーターラインシリーズをおすすめします。

第1位|フジミ 艦NEXT 赤城(約4,400円)

真珠湾攻撃・ミッドウェー海戦を指揮した第一航空戦隊の旗艦で、日本海軍を代表する大型空母です。フジミの艦NEXTシリーズは色分け済みパーツ・スナップフィット(接着剤不要)を採用しており、塗装や接着剤なしでも見栄えのある完成品になります。全長約35cmの迫力ある大きさと、飛行甲板の対空識別マーク(日の丸)の再現が魅力です。「まず1体完成させる体験を積みたい」初心者に最もおすすめできる一本です。

第2位|フジミ 艦NEXT 加賀(約4,400円)

赤城と並ぶ第一航空戦隊(一航戦)の主力空母で、元は戦艦として設計されていた経緯から独特の艦橋構造を持ちます。艦NEXTシリーズで組みやすく、赤城と並べると一航戦の迫力を一気に再現できる点が魅力です。「赤城を作ったら次はこれ」という流れが自然で、2体目としても最適です。価格・難易度ともに赤城とほぼ同等なので、最初からどちらか迷う場合はデザインの好みで選んで問題ありません。

第3位|ハセガワ 1/700 赤城(約3,080円)

ウォーターラインシリーズの定番中の定番。接着剤が必要になりますが、パーツの精度が高くバリ(成形時の余分な樹脂)が少ないため、道具さえ揃えれば初心者でも組みやすいキットです。艦NEXTより価格が抑えられており、「接着剤を使ったちゃんとした艦船模型を作りたい」という方にはこちらをおすすめします。完成後に塗装やウェザリングに挑戦するステップとしても適しています。

第4位|ハセガワ 1/700 加賀(約3,080円)

ハセガワ赤城と同じくウォーターラインシリーズの定番キット。戦艦から改装された独特の艦橋が細かく再現されており、完成後の個性が光ります。赤城とセットで揃えると一航戦のジオラマへの発展も楽しめます。価格・難易度も赤城とほぼ同等のため、赤城とどちらかで迷ったら好みの艦を選んでください。

第5位|フジミ 艦NEXT 翔鶴(約4,950円)

赤城・加賀の後継として設計された大型正規空母で、バランスの取れた美しい艦型が特徴です。艦NEXTシリーズなので組みやすく、1〜2体目を作り終えて「次の空母を作りたい」という方の3体目としておすすめです。完成後の見栄えが特に良く、ディスプレイ映えします。

第6位|フジミ 艦NEXT 瑞鶴(約4,950円)

翔鶴の姉妹艦で、太平洋戦争の全期間を生き抜いた「幸運艦」として知られています。翔鶴と並べて第五航空戦隊(五航戦)を再現できる点が最大の魅力です。艦型は翔鶴とほぼ同じですが、細部の違いを見比べるのもプラモデルならではの楽しみです。

第7位|タミヤ 1/700 エセックス(約2,640円)

アメリカ海軍が太平洋戦争中に大量建造した主力空母クラスのキットです。日本空母とは異なる直線的でシンプルなデザインが特徴で、価格が比較的抑えられているのも魅力です。「日本空母だけでなく米空母も揃えたい」「日米の空母を並べて比較したい」という方に向いています。

第8位|ハセガワ 1/700 飛龍(約3,080円)

ミッドウェー海戦で赤城・加賀・蒼龍が被弾後も最後まで戦い続けた空母で、日本空母としては珍しく艦橋が左舷に配置されています。他の空母キットを作り終えて「個性的な艦を作りたい」という方の次の一手としておすすめです。ウォーターラインシリーズの品質で、接着剤使用に慣れてきた段階に適しています。

空母プラモデルに必要な道具

艦NEXTシリーズであれば接着剤なしで組み立てられますが、ニッパーとピンセットは必須です。1/700の艦載機は非常に小さいため、素手では扱いにくく、精密ピンセットを用意しておくと作業が格段に楽になります。

道具必要度用途価格目安
ニッパー必須ランナー(枠)からパーツを切り離す800〜2,000円
接着剤ハセガワ等で必要パーツを接着する330〜440円
精密ピンセット推奨(艦載機に必須)小さな艦載機の取り扱い・配置550〜1,000円
塗料・筆任意(仕上がりに影響)飛行甲板の木目表現・船体塗装2,000円〜
カッターマット推奨作業台の保護・パーツ切り出し500〜1,000円

ニッパーは一般的なプラスチック用で構いませんが、パーツが小さい分だけ切り口が目立ちやすいため、できれば薄刃ニッパー(タミヤ・ゴッドハンド等)を選ぶとゲート跡がきれいに処理できます。

艦載機の配置方法

艦載機の種類

1/700の空母キットには、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)・九九式艦上爆撃機・九七式艦上攻撃機などの艦載機が複数機付属しています。これらを飛行甲板に並べると、出撃前のシーンや整備中のシーンをリアルに再現でき、完成後の情景としての完成度が大幅に上がります。

配置のコツ

配置の基本は「艦首方向(前向き)に統一する」ことです。実際の運用では発艦のために艦首へ向けて機体を並べていたため、この向きに揃えるだけでリアリティが増します。配置の場所別のイメージは以下のとおりです。

  1. 艦首側(前方):発艦準備中の機体を一列に並べる。エンジン始動直前のシーンを表現
  2. 艦尾側(後方):エレベーターで格納庫から上がってきた機体。やや間隔を開けて配置
  3. 艦橋付近:整備中の機体。翼を折り畳んだ状態(折畳翼パーツがある場合)で置くと整備感が出る
  4. 後部エレベーター上:移動中の機体を1〜2機置くと動きが出る

全機を同じ間隔で机に並べたように置くより、少し密度に強弱をつけると自然なシーンに仕上がります。後方をやや間引いて艦首に向かって機体が集まっているような配置にすると「発艦準備」の緊張感が表現できます。

ピンセットを必ず使う

1/700スケールの艦載機は全長2cm程度しかなく、素手で触ると指の脂で汚れたり、力の加減を誤ってパーツが飛んでしまうことがあります。精密ピンセット(先端が細いもの)を使い、胴体部分を軽くつまんで配置しましょう。接着する場合は流し込み接着剤を使うと少量の調節がしやすく、はみ出しのリスクを抑えられます。

飛行甲板の塗装テクニック

飛行甲板の木目表現について

日本海軍の空母飛行甲板は木板を張り合わせた構造になっており、模型でもこの木目感を再現すると完成度が大きく上がります。ただし、塗装なしでもキットの成形色で十分な見栄えになるため、「まず完成させること」を優先して、塗装は2体目以降の課題にするのも賢い選択です。

方法1:ドライブラシ(初心者向け)

最も手軽に木目感を表現できる技法です。筆にごく少量の塗料を含ませ、ほぼ乾いた状態で表面をこする(ドライブラシ)ことで、凸部分だけに明るい色が乗り、木目のハイライトを表現できます。

  1. 飛行甲板全体をベースの茶色(タミヤXF-59デザートイエロー等)で塗装する
  2. 筆にごく少量の明るい茶色(XF-57バフ等)を付け、ティッシュで余分を除く
  3. 筆の先を艦首→艦尾の縦方向に軽く擦りつける
  4. 木目のハイライトが浮き上がる

方法2:ウォッシング(中級者向け)

エナメル塗料を薄めて全体に流し込み、拭き取ることで板の継ぎ目に塗料を残して立体感を出す技法です。ドライブラシより仕上がりがリアルになりますが、エナメル溶剤と綿棒の扱いに慣れが必要です。

  1. 飛行甲板をベースの茶色で塗装し、完全に乾燥させる
  2. エナメル塗料の暗い茶色(タミヤエナメル XF-10フラットブラウン等)をエナメル溶剤で3〜5倍に薄め、全体にさっと流す
  3. 板の継ぎ目や凹部に塗料が溜まり、立体感が出る
  4. 半乾きの状態でエナメル溶剤を含ませた綿棒で余分を拭き取る

対空識別マークの塗装

ミッドウェー海戦時の赤城などには、飛行甲板に白い対空識別マーク(日の丸)が描かれていました。キットによってはデカール(水転写シール)が付属しているため、それを使うのが最も手軽です。デカールがない場合や塗装で再現したい場合は、円形のマスキングテープを自作してエアブラシまたは筆塗りで対応します。

初心者がつまずきやすいポイントと対処法

飛行甲板と艦橋の接着に隙間ができる

空母は飛行甲板が艦橋の上を覆う構造のため、接着時に両者の間に隙間ができやすいのが難点です。対処法は「必ず仮組みをしてから接着すること」です。接着剤を塗る前に飛行甲板を乗せてみて、どこが当たりどこに隙間ができるかを確認し、必要であればパーツをヤスリで微調整してから本接着しましょう。接着後にクリップや輪ゴムで押さえて固定し、完全硬化まで動かさないことも重要です。

艦載機を作業中に紛失する

1/700スケールの艦載機は非常に小さく、少し力が入るだけで机の下に飛んでいきます。対処法として、切り離した艦載機はすぐに小皿やパーツケースに移して管理することを徹底してください。作業する机の下にタオルや布を敷いておくと、万が一落としても見つけやすくなります。

飛行甲板が反る

全長30cm以上の大きな平面パーツである飛行甲板は、成形時の収縮で反りが生じる場合があります。軽度の反りは40〜50℃程度のお湯に数秒浸して柔らかくしてから手で修正し、冷水で固定する方法で修正できます。重度の場合は接着時にランナーや補強材を裏面に貼り付けて反りを押さえるのが有効です。

小さなパーツが白化・割れる

ニッパーで切り出す際に力をかけすぎると、パーツが白く変色(ホワイトマーク)したり割れたりすることがあります。特に細い艦橋構造物や手すりパーツは要注意です。ゲートから少し離れた場所で一度切り、あとから丁寧にゲートを処理する「二度切り」を心がけると白化を防げます。

よくある質問

空母プラモデルは初心者でも作れる?

フジミの艦NEXTシリーズであれば、接着剤も塗料も不要で組み立てられるため、プラモデル初挑戦の方でも完成させられます。1/700スケールのパーツは小さいため手先の器用さは求められますが、難易度としては戦艦と同程度です。まずは艦NEXTの赤城または加賀から始めるのがおすすめです。

接着剤なしで作れるキットはある?

フジミの艦NEXTシリーズ(赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴など)はスナップフィット(はめ込み式)で、接着剤不要です。ハセガワのウォーターラインシリーズは接着剤が必要ですが、その分パーツの精度が高く、本格的な仕上がりになります。

塗装しなくても完成する?

艦NEXTシリーズは色分け済みパーツを採用しており、塗装なしでも見栄えのある完成品になります。ただし飛行甲板の木目表現などは塗装で再現する要素のため、塗装を加えると完成度がさらに上がります。まずは塗装なしで完成させて、慣れてから挑戦するのがおすすめです。

1/700と1/350はどちらがおすすめ?

初心者には1/700がおすすめです。1/350は全長が1/700の2倍ほどになり、パーツ数が多く価格も上がりますが、その分精密感と迫力は段違いです。1/700で1〜2体作り経験を積んでから、1/350にステップアップするのが理想的な流れです。

艦載機は別売りで買える?

はい、ピットロードやフジミから1/700スケールの艦載機セットが単品販売されています。キット付属の艦載機を紛失した場合や、より多くの機体を甲板に並べたい場合に活用できます。ただし価格が別途かかるため、まずはキット付属の艦載機で練習することをおすすめします。

飾り台(ベース)は必要?

必須ではありませんが、ウォーターラインシリーズのキットは船体の下半分(喫水下)を省略した「喫水線モデル」のため、飾り台に乗せると見栄えが格段に良くなります。タミヤや社外品のディスプレイベースが販売されており、海面を模したジオラマベースを自作するのも上級者に人気の楽しみ方です。

まとめ

空母プラモデル初心者には、フジミ艦NEXT 赤城または加賀が最もおすすめです。色分け済み・接着剤不要で広大な飛行甲板と艦載機の配置を手軽に楽しめます。2体目は同じく艦NEXTの翔鶴・瑞鶴、本格派への移行はハセガワのウォーターラインシリーズというステップアップが自然な流れです。まずは1体完成させることを最優先に、道具と手順を丁寧に確認しながら進めてみてください。

戦艦プラモデルのおすすめは戦艦プラモデル初心者おすすめガイドを、飛行機プラモデルは飛行機プラモデル初心者おすすめガイドもあわせてご覧ください。