ピックルボールのコートサイズは?【寸法・ライン・ネットの高さ】

基礎知識

ピックルボールを始めたい、あるいは自宅や施設にコートを設置したいと考えている方にとって、「正確なコートサイズ」を知ることは最初の一歩です。

「バドミントンコートと同じって聞いたけど、本当?」「テニスコートに何面取れる?」「自宅の庭に作れるかな?」そんな疑問にすべて答えます。

この記事では、ピックルボールの公式コートサイズから各ラインの名称と役割、ネットの高さ、設置に必要なスペース、他のスポーツコートとの比較まで、2026年最新の公式ルールに基づいて徹底的に解説します。

  1. ピックルボールのコートサイズ|公式規格
    1. 基本サイズ(プレーエリア)
    2. バドミントンコートと全く同じサイズ
    3. テニスコートとの比較
  2. コートの各ラインと名称
    1. 主要なライン
      1. ベースライン(Baseline)
      2. サイドライン(Sideline)
      3. センターライン(Center Line)
      4. ンボレーライン(Non-Volley Line / キッチンライン)
    2. ラインの幅
  3. ノンボレーゾーン(キッチン)の詳細
    1. ノンボレーゾーンのサイズ
    2. ノンボレーゾーンのルール
    3. なぜ「キッチン」と呼ばれる?
  4. ネットの高さと仕様
    1. ネットの高さ
    2. ネットの長さと仕様
    3. テニスのネットとの比較
  5. 実際に必要なスペース|コート周辺の余白
    1. USA Pickleball公式推奨スペース
      1. 最低限必要なスペース
      2. 推奨スペース(理想)
      3. 屋外コート設置の理想スペース
    2. 実際のプレーに必要な最小スペース
  6. 既存コートの転用|何面取れる?
    1. テニスコートで何面?
    2. バスケットボールコートで何面?
    3. フットサルコートで何面?
    4. バドミントンコートで何面?
  7. 屋内と屋外のコート設置の違い
    1. 屋内コート(体育館など)
      1. 必要な天井高
      2. 床の素材
      3. ラインの引き方
    2. 屋外コート
      1. 地面の素材
      2. 設置時の注意点
      3. フェンスの仕様
  8. 自宅にコートを作る場合のポイント
    1. 必要な広さ
      1. スペース別の設置可能性
    2. 費用の目安
      1. 簡易コート(仮設)
      2. 本格的コート(屋外・固定)
    3. DIYで作る場合
  9. 他のスポーツコートとの比較
  10. コートサイズに関するよくある質問
    1. ピックルボールのコートサイズは?
    2. シングルスとダブルスでコートサイズは違う?
    3. テニスコートの何分の1?
    4. バドミントンコートをそのまま使える?
    5. 自宅の庭に作れる?
    6. 必要な天井高は?
    7. ノンボレーゾーン(キッチン)のサイズは?
    8. ネットの高さは?
    9. ラインの幅は?
    10. コート設置に必要な総面積は?
  11. 2026年最新のコート設置トレンド
    1. 複合施設の増加
    2. 屋上コート
    3. 移動式コート
    4. LED照明付きコート
    5. カラーコート
  12. まとめ:コートサイズを正確に理解して快適にプレーしよう

ピックルボールのコートサイズ|公式規格

基本サイズ(プレーエリア)

ピックルボールのコートサイズは、縦13.4m × 横6.1m(44フィート × 20フィート)です。

項目メートルフィート
コートの長さ13.4m(13.41m)44フィート
コートの幅6.1m(6.10m)20フィート
総面積約81.7㎡880平方フィート

重要:このサイズは、シングルスでもダブルスでも同じです。テニスのようにシングルスとダブルスでコートサイズが変わることはありません。

バドミントンコートと全く同じサイズ

ピックルボールのコートサイズは、バドミントンのダブルスコートと完全に一致します。これは偶然ではなく、ピックルボールが誕生した1965年当時、考案者たちがバドミントンコートをそのまま利用できるように設計したためです。

このため、日本の多くの体育館にはすでにバドミントンのラインが引かれており、追加のライン引きなしでピックルボールをプレーできる施設が多数存在します。

テニスコートとの比較

テニスコートと比較すると、ピックルボールのコートは約3分の1の広さです。

コート種類サイズ(m)面積(㎡)
ピックルボール13.4m × 6.1m約81.7㎡
テニス(ダブルス)23.77m × 10.97m約260.7㎡
テニス(シングルス)23.77m × 8.23m約195.7㎡

ピックルボールのコートは、テニスのサービスボックスよりもやや小さい程度のサイズです。

コートの各ラインと名称

ピックルボールのコートには、複数のラインが引かれており、それぞれに重要な役割があります。

主要なライン

ベースライン(Baseline)

  • 位置:コートの最も奥(両端)にある横線
  • 長さ:6.1m(20フィート)
  • 役割:サーブを打つ位置の基準となる線。サーブ時はベースラインより後ろから打つ

サイドライン(Sideline)

  • 位置:コートの左右両端にある縦線
  • 長さ:13.4m(44フィート)
  • 役割:コートの横幅を定める。ボールがこのラインの外に出るとアウト

センターライン(Center Line)

  • 位置:コートを左右に2等分する縦線
  • 長さ:ベースラインからノンボレーラインまで(約11.27m)
  • 役割:サービスエリアを左右に分ける。サーブは対角線上のエリアに打つ必要がある

ンボレーライン(Non-Volley Line / キッチンライン)

  • 位置:ネットから2.13m(7フィート)離れた横線(両側)
  • 長さ:6.1m(20フィート)
  • 役割:ノンボレーゾーン(キッチン)の境界線。この線の内側ではボレー禁止
  • 重要:ピックルボール最大の特徴となるエリアを定める

ラインの幅

すべてのラインの幅は5.08cm(2インチ)です。

  • ラインの色:通常は白(コート表面と明確に区別できる色)
  • ラインはコート内側に含まれる(ライン上はイン)
  • 例外:サーブの場合のみ、ノンボレーライン上はフォールト

ノンボレーゾーン(キッチン)の詳細

ピックルボール最大の特徴であるノンボレーゾーン(通称:キッチン)について詳しく解説します。

ノンボレーゾーンのサイズ

項目メートルフィート
ネットからの距離2.13m7フィート
幅(横)6.1m20フィート
1つのノンボレーゾーンの面積約13㎡140平方フィート

ノンボレーゾーンのルール

  • ボレー禁止:このエリア内でノーバウンドでボールを打つことは禁止
  • ライン上も含む:ノンボレーラインに触れている状態でのボレーも禁止
  • 入ること自体はOK:ボールが1回バウンドした後は、このエリア内で打っても問題なし
  • 勢いで入るのも禁止:ノンボレーゾーン外でボレーしても、その後の勢いでこのエリアに入ると反則

なぜ「キッチン」と呼ばれる?

「キッチン(台所)」という愛称の由来には諸説ありますが、最も有力なのは「キッチンには入るな(Don’t go into the kitchen)」という英語の慣用句から来ているという説です。このエリアに不用意に入ると危険=反則になるという意味が込められています。

ネットの高さと仕様

ネットの高さ

ピックルボールのネットは、両端と中央で高さが異なります。

位置センチメートルインチ
両端(サイドライン)91.4cm36インチ
中央86.4cm34インチ

重要:ネットの中央部分は、ネットストラップを使って引き下げ、正確な高さに調整します。

ネットの長さと仕様

  • 最小長さ:6.63m(ポストからポストまでの内側)
  • ポストの高さ:91.4cm(36インチ)
  • ポストの直径:7.62cm(3インチ)以下
  • ポスト間の内側距離:6.71m(22フィート)
  • ネットの最小高さ(裾からトップまで):76.2cm(30インチ)
  • ネットのトップ:5.08cm幅の白いテープで端から端まで覆う(テニスと同様)

テニスのネットとの比較

スポーツ両端の高さ中央の高さ
ピックルボール91.4cm86.4cm
テニス107cm91.4cm
バドミントン155cm155cm(一定)

ピックルボールのネットは、テニスよりも低く、バドミントンよりもかなり低い設定になっています。

実際に必要なスペース|コート周辺の余白

プレーエリア(13.4m × 6.1m)だけでなく、プレーヤーが安全に動けるように周辺スペースも必要です。

USA Pickleball公式推奨スペース

最低限必要なスペース

  • サイドライン:左右それぞれ1.5m(5フィート)
  • ベースライン:前後それぞれ2.9m(10フィート)
  • 合計サイズ:18.3m × 9.1m(60フィート × 30フィート)

推奨スペース(理想)

  • サイドライン:左右それぞれ3m以上
  • ベースライン:前後それぞれ3m以上
  • 合計サイズ:19.4m × 12.1m(64フィート × 40フィート)

屋外コート設置の理想スペース

  • コート周辺余白:全方向3.5m以上
  • 合計サイズ:20.4m × 13.1m

実際のプレーに必要な最小スペース

公式推奨よりも狭くても、実際にはプレーできます。

  • レクリエーション用:サイドライン50cm、ベースライン1mでも楽しめる
  • 本格的な練習:サイドライン1m、ベースライン1.5mは欲しい
  • 公式試合:公式推奨スペースが必須

既存コートの転用|何面取れる?

テニスコートで何面?

1面のテニスコート(ダブルス用)に、標準で4面のピックルボールコートを設置できます。

テニスコートピックルボールコート
1面(ダブルス用)4面
サイズ:23.77m × 10.97m各13.4m × 6.1m

レイアウト:縦に2面、横に2面の合計4面が一般的です。

バスケットボールコートで何面?

バスケットボールコート(標準:28m × 15m)には、3〜4面のピックルボールコートを設置できます。

フットサルコートで何面?

フットサルコートのサイズによりますが、3〜6面のピックルボールコートを設置可能です。

  • フットサル標準(40m × 20m):5〜6面
  • フットサル小(38m × 18m):4〜5面

バドミントンコートで何面?

バドミントンコート1面 = ピックルボールコート1面(完全に同じサイズ)

屋内と屋外のコート設置の違い

屋内コート(体育館など)

必要な天井高

  • USA Pickleball推奨:5.5m以上
  • 最低限:3.5m(ただしロブショットが制限される)
  • 理想:6m以上

床の素材

  • 適している床:木製フロア、スポーツ用樹脂床、硬いカーペットコート
  • 使用可能:コンクリート(クッション性は低い)、タイルフロア
  • 不向き:オムニコート(土・砂系)、畳

ラインの引き方

  • 既存のバドミントンラインを使用
  • 仮設ラインテープ(剥がせるタイプ)
  • 専用ライン引き(施設によっては対応可能)

屋外コート

地面の素材

  • 最適:アスファルト、コンクリート、ハードコート(テニス用)
  • 使用可能:ゴム舗装、アクリル舗装
  • 不向き:芝生、土、砂利

設置時の注意点

  1. 太陽の向き:東西方向に配置すると、朝夕の直射日光が目に入りにくい
  2. 周辺環境:打球音が大きいため、住宅街の真ん中は避ける
  3. 水はけ:雨水が溜まらないよう、適度な傾斜をつける
  4. フェンス:ボールが遠くに転がらないよう、周囲にフェンス設置を推奨

フェンスの仕様

  • バックストップ(ベースライン後方):最低3m、理想は4m以上
  • サイドストップ(サイドライン外側):最低90cm、推奨は2〜3m
  • フェンスの穴:ボール直径(約6.5cm)より小さい穴のフェンスを選ぶ
  • 素材:錆びにくい素材(樹脂コーティング鉄網、アルミなど)

自宅にコートを作る場合のポイント

必要な広さ

自宅にピックルボールコートを作る場合、最低でも15m × 8m程度のスペースが必要です。

スペース別の設置可能性

  • 20m × 12m以上:理想的。公式サイズ + 十分な余白で快適にプレー可能
  • 18m × 10m:標準的。公式サイズ + 最低限の余白で設置可能
  • 15m × 8m:ギリギリ。余白は少ないがプレーは可能(レクリエーション用)
  • 13.4m × 6.1m:コートサイズのみ。余白なしでかなり窮屈

費用の目安

簡易コート(仮設)

  • ポータブルネット:15,000円〜50,000円
  • ラインテープ:5,000円〜15,000円
  • 合計:20,000円〜65,000円

本格的コート(屋外・固定)

  • 地面整備(アスファルト舗装):500,000円〜1,500,000円
  • ライン引き:50,000円〜150,000円
  • 固定ネット+ポスト:100,000円〜300,000円
  • フェンス設置:300,000円〜800,000円
  • 合計:950,000円〜2,750,000円

DIYで作る場合

既存のアスファルト舗装がある場合、DIYでコートを作ることも可能です。

  1. ステップ1:メジャーで正確に測定し、チョークで印をつける
  2. ステップ2:ラインテープまたはペイントでラインを引く
  3. ステップ3:ポータブルネットを設置
  4. ステップ4:ネットの高さを調整(両端91.4cm、中央86.4cm)

他のスポーツコートとの比較

スポーツコートサイズ(m)面積(㎡)ピックルボールとの比較
ピックルボール13.4 × 6.1約81.7基準
バドミントン(ダブルス)13.4 × 6.1約81.7同じ
テニス(ダブルス)23.77 × 10.97約260.7約3.2倍
バレーボール18 × 9162約2倍
バスケットボール28 × 15420約5.1倍
フットサル40 × 20800約9.8倍
パデル20 × 10200約2.4倍

コートサイズに関するよくある質問

ピックルボールのコートサイズは?

縦13.4m × 横6.1m(44フィート × 20フィート)です。バドミントンのダブルスコートと全く同じサイズです。

シングルスとダブルスでコートサイズは違う?

いいえ、シングルスもダブルスも同じサイズです。テニスのようにシングルスとダブルスでコートサイズが変わることはありません。

テニスコートの何分の1?

ピックルボールのコートは、テニスコート(ダブルス)の約3分の1の広さです。1面のテニスコートに4面のピックルボールコートを設置できます。

バドミントンコートをそのまま使える?

はい、サイズは全く同じなので、バドミントンコートをそのまま使用できます。ただし、ピックルボール独自のライン(特にノンボレーライン)の位置がバドミントンと若干異なるため、必要に応じてラインを追加します。

自宅の庭に作れる?

最低でも15m × 8m程度のスペースがあれば設置可能です。理想は18m × 10m以上です。平らなアスファルトやコンクリート舗装があれば、ポータブルネットとラインテープで簡易コートを作れます。

必要な天井高は?

屋内でプレーする場合、最低3.5m、推奨5.5m以上の天井高が必要です。低いとロブショットが制限されます。

ノンボレーゾーン(キッチン)のサイズは?

ネットから2.13m(7フィート)の範囲がノンボレーゾーンです。幅は6.1m(コート幅と同じ)で、両側に設置されています。

ネットの高さは?

両端(サイドライン)が91.4cm、中央が86.4cmです。中央部分はネットストラップで引き下げて調整します。

ラインの幅は?

すべてのラインの幅は5.08cm(2インチ)です。色は通常白で、コート表面と明確に区別できる色を使います。

コート設置に必要な総面積は?

公式推奨は18.3m × 9.1m(最低限)、理想は19.4m × 12.1m以上です。これにはプレーヤーが安全に動ける余白スペースが含まれています。

2026年最新のコート設置トレンド

複合施設の増加

テニスコート、フットサルコート、バスケットボールコートなどの既存施設に、ピックルボールコートを追加する複合施設が増加しています。

屋上コート

都市部では、商業ビルやマンションの屋上を活用したピックルボールコートが登場しています。

移動式コート

イベントや体験会用に、簡単に設置・撤去できる移動式コートシステムが人気です。

LED照明付きコート

夜間プレーを可能にするLED照明付きの屋外コートが増えています。

カラーコート

視認性を高めるため、青や緑などのカラー舗装を施したコートが増加中です。

まとめ:コートサイズを正確に理解して快適にプレーしよう

ピックルボールのコートサイズは、13.4m × 6.1mというシンプルで覚えやすい数値です。バドミントンコートと同じサイズのため、日本の多くの体育館で既存施設を活用できるのが大きな魅力です。

コートサイズのポイントまとめ:

  1. 基本サイズ:13.4m × 6.1m(バドミントンと同じ)
  2. シングルスもダブルスも同じサイズ
  3. テニスコートの約3分の1(1面に4面取れる)
  4. ノンボレーゾーン:ネットから2.13m
  5. ネットの高さ:両端91.4cm、中央86.4cm
  6. 必要な総面積:最低18.3m × 9.1m、理想19.4m × 12.1m
  7. 自宅設置:最低15m × 8m、理想20m × 12m

コートサイズを正確に理解することで、施設選びや自宅への設置計画がスムーズに進みます。ピックルボールはコンパクトなコートサイズのおかげで、多くの場所でプレーできる素晴らしいスポーツです。

次のステップ

  • 近くのバドミントンコートがある体育館を探す
  • テニスコート施設にピックルボールコート設置を提案
  • 自宅の敷地サイズを測定して設置可能性を確認
  • 体験会に参加して実際のコートサイズ感を体感